Population Projection

将来人口・世帯数推計

人口・世帯数推計に関する研究は,都道府県や市区町村単位などマクロな推計結果に留まるものが多く,2010年以降男女5歳階級別人口を町丁目単位等において推計する手法は盛んに行われ始めているものの,世帯数を推計する手法についてはまだ盛んではありません.

人口推計の2大構成要素となる自然増減と社会増減のうち,後者の社会増減に注目した研究を実施しています.

過去に実施した研究において,小地域を対象としたコーホート要因法を構築しましたが,マンションが建設されているエリアでは,誤差が著しく大きくなっていることを確認しました.社会増減は分析する空間スケールに応じて使い分ける必要があります.

局所的に発生する急激な社会増減をどう表現できるでしょうか?過去のトレンドだけでなく,未来に発生するデータ(ex.マンション建設計画)や未来の行動に関与しうるデータ(ex.築年数,間取)を取得可能な限りモデルに反映することにチャレンジしています.

小地域における将来世帯数推計手法の構築

  • 新井拓郎, 仙石裕明, (2018) 文京区における非流通空き家推計手法の構築, CSIS Days2018

既存住宅流通量の将来推計

世帯数推移を用いた既存住宅流通量(賃貸募集件数)の時系列解析を行い、将来世帯数推計に予測モデルを適用し、既存住宅流通量を推計しています.

資料の詳細は 中部大学国際GISセンターとの共同研究報告資料 をご覧ください。